ChaSenのバッファオーバーフロー脆弱性

ChaSenは人気があって広く使われている日本語形態素解析器だと思いますが、残念なことに最新版の2.4系にバッファオーバーフロー脆弱性が見つかったようです:
JVN#16901583: 茶筌 (ChaSen) におけるバッファオーバーフローの脆弱性
ChaSenの利用をやめるか、一つ前の系列のバージョン2.3.3を使うことが勧められています。ChaSenのホームページのダウンロード項目からも2.4系のリンクがなくなり、2.3.3になっていました。

MacPortsでもこれまでの最新版2.4.4から2.3.3にダウングレードするように変更されています。すでにChaSenがインストールされている場合、次のようにアップグレードコマンドを実行すると、実際にはダウングレードが行われて更新されます:

$ sudo port selfupdate
$ sudo port -u upgrade chasen

インストール済みのものと比べてportのバージョン番号が大きい場合は自動的にアップグレード対象と認識されますが、Portfile中のepochというキーワードの値を増やすことで、portの任意のバージョンが更新対象となります。