自然言語処理ツールなどのMacPorts

Mac OSオープンソースのパッケージを利用するには、XcodeApp Storeからダウンロードしてコマンドラインツールをインストールする必要があります。MacPortsを使ってパッケージをインストールすると、通常の場合、Buildbotであらかじめ作成されたバイナリがダウンロードされるので、ソースからビルドする負荷は減りましたが、Xcodeのインストールは相変わらず必要です。

単にパッケージを利用したいユーザにとって、Xcodeをインストールすること自体が手間ですが、Xcodeは頻繁に更新される上、バージョンの違いによってビルドできないパッケージがあるのも問題です。Xcode 4.6 Release Notesによると、次期バージョンではGCCコンパイラが提供されないようです。

MacPortsでビルドするとデフォルトのClangコンパイラが使われるので、GCCが前提のパッケージは修正が必要になることがあります。MacPortsの開発者メーリングリストでは、Xcodeに依存しない形でシステムを提供できないか、という議論もあります。使いやすいシステムに発展していくといいですね。

日本語向けの自然言語処理ツールをはじめとしてパッケージ化してきたPortを、あまり整理できていませんが、Wikiページにまとめました。これだけのパッケージがあると凄いことができそうです。MacPortsのLivecheckの仕組みを使うと、手軽にバージョン更新情報が確認できるので、Portも定期的に最新版に追随しています。色々と発見もあって、例えば、相当昔から公開されている専門用語自動抽出用PerlモジュールのTermExtractが、今年になって更新されていることも知りました(^^)